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Test Competition

ウェールズ ラリー GB
プレビュー

スズキ・ワールドラリーチーム 初のWRCグラベルイベントに臨む

SX4 WRCはこれまでのテスト走行でも素性の良さを垣間見せているが、実際のWRCイベントへのテスト参戦はテスト走行で得がたい絶大な知見をチームにもたらす。去る10月、WRCラリー・ド・フランスーツール・ド・コルスへのテスト参戦を通じてターマックでの実践的な走行テストを成功裡に終えたスズキ・ワールドラリーチームは、引き続き今回、これまで未体験のWRCグラベルイベントにおける走行テストとなるウェールズ・ラリー・GBに臨む。

今回のテスト参戦では、SX4 WRCの開発に必要な3日間にわたるグラベル走行を通じてのデータ収集、また、そのための完走が最優先事項となる。2008年からのWRCフル参戦に向けて、スズキ・ワールドラリーチームはイギリス・ウェールズ地方での3日間を最大限に活かし、得られる限りのデータや知見を採集することを目標としている。

SX4 WRCのグラベル・デビューの舞台に選ばれたウェールズ・ラリー・GBは、年間のWRC各グラベルラウンドの中でも特にルーズな路面で知られる難ラリーの一つである。南ウェールズの森に設けられるどのスペシャルステージも、次々と路面のグリップが変化する高速ステージとして名高い。 そして、クルーが乗り越えなければならない最も大きなハードルの一つは、何といっても悪名高い「英国の天気」だろう。しかもラリーが行われるのは12月初旬。通年の霧と雨に加えて雪までもがドライバーを悩ませる可能性がある。早朝や夕方遅くに行われるステージはさらに暗闇がこれに加わり、より一層困難の度合いを高める。

120を超える競技者が集う今回のウェールズ・ラリー・GBは、2007年のWRCの最終戦であり、タフな展開が予想される。また、日曜日の晩には今年の世界チャンピオンの表彰式が行われることもあり、ファンの関心も高い。ラリーはウェールズの首都カーディフを拠点に行われ、土曜の晩に設けられている同市内の「ミレニアムスタジアム」でのスーパースペシャルステージは大観衆が見守る中での華やかなショーステージとなるだろう。 ラリーは木曜の夜、カーディフでのセレモニアルスタートで幕を開ける。


SUZUKI SX4 WRC
スズキ・ワールドラリーチームはウェールズ・ラリー・GBに1台のグラベルの仕様SX4 WRCを持ち込む。ドライバーはフィンランド出身のセバスチャン・リンドホルム選手。 コルシカ以来、SX4 WRCの2度目の舞台である今回のラリーでは、前回と異なり完全にグラベル走行に対応する装備を施された姿を披露する。

SX4 WRCには、車高を高め荒れた路面での対地クリアランスを充分に確保するグラベル専用のサスペンションやターマック仕様よりも小さなブレーキ、また、車体の下部の部品を岩などから守るアンダーガードなどが装着され、ディファレンシャルギアもルーズな路面に合わせてセットアップされる。さらに、前回のツール・ド・コルス以来、エンジンも進化を遂げており、動弁系やエンジンマッピング、アンチラグシステムが改善されている。これらの開発はすべて、FIAの規定の範囲内でドライバビリティを可能な限り改良することを目的に行われてきた。

しかし、SX4 WRCにはまだ大いに改善の余地が残されている。今回の3日間にわたるテスト参戦を通じて、スズキ・ワールドラリーチームは、来年のグラベルイベントに向けた新たな課題を発見し、かつ、その課題の解決方法の糸口をつかむことを期待している。

ドライバー
今回スズキ・ワールドラリーチームのテストドライバーを務めるのは、これまでSX4 WRCのグラベルテストを担当してきたフィンランド人ラリードライバー、セバスチャン・リンドホルム選手。今回のウェールズ・ラリー・GBでは、3日間を通じて更なる知見を得て開発にフィードバックすることが彼の任務となる。ちなみに彼は、マーカス・グロンホルム選手の従兄弟に当たる。コドライバーを務めるのは同じくフィンランド出身のトミ・トゥオミネン。フィンランド・ラリー選手権で7度の優勝を経験しているリンドホルム選手が最後にラリー・GBを走ったのは1998年。そのときは総合5位に入賞している。リンドホルム選手は2005年までプジョー・ワールドラリーチームからラリー・フィンランドに参戦していた。リンドホルム選手とトゥオミネン選手の培ってきた経験が、今日までのグラベルテストにおいてSX4 WRCの進化を大いに助けてきた。今回GBに持ち込まれるSX4 WRCの仕様は彼らのテストによるフィードバックを受けた最新の仕様である。

セバスチャン・リンドホルム選手は次のようにコメントしている:
「SX4 WRCを、初めてのグラベル・ラリーの実戦となる今回ドライブする機会を与えられ、スズキのWRCの歴史に加わることができ、とても嬉しく思います。テストをした限り、私たちの車の性能はとても有望だと思います。もっとも現状では、まだかなり多くの改善するべき点が残っていて、それこそが今回私たちがラリー・GBに望む理由です。私はSX4 WRCをとても気に入っていますが、同時に、この車をより良くするための方策も思いつきます。今回のラリーでは、実際にそれらのアイデアを試してみる予定です。 私はラリー・GBへの出場経験が浅いので、何よりも完走することを重視して走るつもりです。私はいつもグラベルで好感触を得ていますし、ここウェールズでも多くの有意義な仕事が出来ることを確信しています。総合の結果以上に、それが重要なことです。」

チームインフォメーション
ウェールズ・ラリー・GBはスズキ・ワールドラリーチームにとって2度目のWRCイベントとなる。前回のラリー・ド・フランス‐ツール・ド・コルスを終えて開発の方向性の正しさに自信を深めたスズキは、今回のGBに向け、また、来る2008年に備え、地道に開発を続けてきた。

スズキ・ワールドラリーチームを率いるチーム・プリンシパル、田嶋伸博は次のように語っている:
「我々のGBにおけるミッションはコルシカでのそれとまったく同様です。つまり、SX4 WRCの開発を進めるために、できる限り多くのことを学び、持ち帰ることです。どちらかといえば、グラベルはターマックよりもやや難しいチャレンジといえるでしょう。グラベルでSX4 WRCを走らせる機会は充分あったとはいえませんし、往々にしてグラベルはターマックよりも先を予想しづらいものです。ラリー・GBは非常に難しいイベントです。セバスチャンには慎重に、また正確に走り、たくさんのデータを持って帰ってくることを望みます。それが目的ですから。」

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