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Test Competition

ラリー ド フランス・ツール ド コルス
プレビュー

スズキ ワールドラリーチーム WRCデビュー

スズキワールドラリーチームは2008年以降のWRC本格参戦に向け、10月12-14日、FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・ド・フランス‐ツール・ド・コルスにテスト参戦する。この参戦がSX4 WRCにとってのWRCデビューとなる。

「ツール・ド・コルス」という通称で親しまれているラリー・ド・フランスは、1956年に「テン・サウザンド・ターンズ・ラリー(10000回曲がるラリー)」という名でその原型が創設されて以来、今年で開催51周年を迎える。
ラリーの歴史と文化に色濃い影響を及ぼすような数多くのレジェンドに彩られたこのイベントが開催されるコルシカ島は、フランスのニースから南東に150km、イタリアのローマから西に250kmほどに位置している。シチリア島・サルディニア島・キプロス島に続く地中海で4番目に大きい島であり、ナポレオンの誕生の地としても知られている。

島の西北から南東にかけては標高2500mを越す高峰が連なり、面積約8700平方kmほどのこの島の大部分は山岳で占められている。沿岸部は地中海らしい温暖な気候に恵まれているが、山岳部は年間を通して涼しく雨も降りやすい。島の東部の単調な海岸線と若干の平野とは対照的に、西岸は複雑な海岸線と山岳地の断崖絶壁という厳しい地形がダイナミックな景観を作り出している。ツール・ド・コルスの舞台は正に、そうした島西部の山岳を這う断崖路である。
狭い道幅に荒れた舗装、そして200mと間を空けることなく現れる急なヘアピンコーナー…。ツール・ド・コルスは、ドライバーとコドライバーの技量だけでなく、ラリーカーのポテンシャルを試すのには最適な難コースといえよう。

この難路に全く新しいWRCマシンであるSX4 WRCで挑むドライバーはフランス人のニコラ・ベルナルディ、そしてコドライバーを務めるのはベルギー出身のジャン・マルク・フォーティン。ドライバーのニコラにとっては今回ホームイベントとなり、WRC初登場のSX4 WRCで参戦する彼らには、世界中から熱い期待のまなざしが注がれている。

ラリーは11日木曜19時半、ヘッドクォーターが置かれるコルシカ島西岸の港町アジャクシオの中心部、マレシャル・フォッシュ広場でのセレモニアルスタートで幕を開く。そして翌12日から3日間にわたり16のSS(スペシャルステージ)を走り、14日同じポディウムで終幕。総走行距離は1,117.20kmに上る(うちSS合計距離359.32km)。
2008年からの全面参戦に向けたスズキワールドラリーチームの挑戦に、どうぞご期待ください。


SUZUKI SX4 WRC
スズキは今回のツール・ド・コルスにおいて、一台のSX4 WRCを走らせる。ドライバーはフランス出身のニコラ・ベルナルディ。この車は全面アスファルト舗装された道を走るため、車高を下げ、剛性を上げるための強化されたロールバーを組み込み、コーナリングスピードを稼ぐようセッティングされており、サスペンションスプリングとダンパーはコルシカの典型的なバンプでも最大限のトラクションを得られるよう調整されている。ブレーキは、ハイスピードで走行中のマシンを滑らかに素早く制動できるよう、グラベルラリーで用いられるものより大きく放熱性の高いものが用いられる。全ての構成部品は今回コルシカで初めて実戦に投入されるもので、今回のテスト参戦を通じてさまざまなデータを採取することが期待される。またスズキとしては、今回のラリーを通じて特定パーツの試験はもとより、アスファルト上でのSX4の総合性能の向上にこそ力点を置くだろう。

ドライバー
スズキ・ワールドラリーチームのドライバー、ニコラ・ベルナルディは、卓越したハイスピード・ドライビングのセンスとアスファルトでの安定した実力に基づいた洞察で、これからのスズキのWRC参戦に当たってのマシンの方向性を大いに示唆するだろう。30歳のときに2004年のJWRCを2位で終えて以来、WRCでの経験を上げることに集中してきたニコラは2005年にはプジョーのファクトリーチームとしてツール・ド・コルスに参戦、自身にとって初めてのWRCを総合8位で飾った。今年の半ばからスズキのテストクルーに加わり、SX4 WRCターマック仕様の開発計画の先鋒に立ってきた。彼は次のように語っている;

「このたび真新しいスズキSX4WRCのWRCデビューを託していただき、大変光栄です。しかしわれわれは今回の参戦をあくまで実地テストと見なさなければなりません。私道での走行テストに比べ、今回のような実際のラリーでの走行からは非常に多くのことを学ぶことができると考えています。WRCのトップランナーたちと競うことを期待するのは非現実的です。なぜなら、私たちのマシンは完全に新しいもので、まだいくつかの部分については試行錯誤の途中といえるからです。むしろ私が目標とするのは、車輌が無傷の状態で完走し、可能な限り多くの情報をファクトリーに持ち帰ることです。それが未来のためにもっとも必要なことです。
個人的な観点から言えば、私はツール・ド・コルスという、昔からの個性的なキャラクターを保っているこのイベントが大好きです。あまりにも高い集中力を要求されるので、ステージを終えると誰でも非常に疲れているはずです。コルシカはいつでも、全てのドライバーと車にとって大きなチャレンジなのです。」

チームインフォメーション
今回のラリーは、クルーたちにとってのみならず、パリに拠点の置かれたスズキ・ワールドラリーチームの全てのメンバーにとってのテストともなる。数ヶ月のテストセッションを終えたチームの組織全体が初めて実際のイベントで協調して働く機会だからです。スズキはラリー・ド・フランスに先立って最後の5日間のターマックテストを先週南フランスで終えている。ドライバーは当然ニコラ・ベルナルディが務め、耐久性能のテストおよびコルシカで投入される新パーツの評価が行われた。

スズキ・ワールドラリーチーム代表の田嶋伸博はこうコメントしている;
「ようやく私たちの夢を実現するときが来ました。スズキ・ワールドラリーチームの全員にとって最近の時間は信じられないほどエキサイティングなものになっています。ですが私たちは同時に冷静に現実的にならなくてはなりません。今回のツール・ド・コルスは、ラリーの一イベントという位置づけ以上に、テスト計画の一環として捉えるべきです。通常のテスト時と同様、どのような問題も起こる可能性があります。私のニコラ選手への要求はシンプルです。彼は安全に運転し、ラリーを完走し、集められる限りのデータを集める必要があります。それによってのみ、これから車輌を改善してゆくための学習が可能となるのです。」

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