スズキ・ワールドラリーチーム、波乱に満ちた南米デビュー

WRC第4戦ラリー・アルゼンティーナのデイ1は、スズキ・ワールドラリーチームにとって波乱に満ちた一日となった。
P-G・アンダーソン選手の駆るSX4 WRCが、朝一番SS1へ向かうリエゾン区間でブースト圧センサーのトラブルによりストップし、アンダーソン選手はデイ1の走行を断念。一方、トニ・ガルデマイスター選手はコルドバ北方の山岳地帯を好走し、ポイント圏内に入るタイムを重ねるが、終盤のSS8で走行ライン上に露出していた岩を避けることが出来ず車体を強打してしまい、デイ1のリタイアを余儀なくされた。豪雨と厚い霧、そしてぬかるんだ泥があいまって午前中は劣悪なコンディションだったが、むしろ午後、午前のラリーカーの走行によって掻き乱された路面がガルデマイスター選手に牙を剥く結末となった。ガルデマイスター選手は今日の走行を暫定14位で終えている。
スーパーラリー制度を利用してガルデマイスター選手、アンダーソン選手の両選手が明朝再スタートできるよう、スズキ・ワールドラリーチームでは準備を進めている。

カー・ニュース:
スズキ・ワールドラリーチームとSX4 WRCにとってアルゼンチンは未経験のイベントであり、初日はトリッキーな路面や天候とイベントの雰囲気に翻弄される結果となったが、同時に多くのことを学ぶチャンスとなった。
トニ・ガルデマイスター選手は午前中、排気系の破損によりペースノートが聴き取り辛かったにもかかわらず、ごくわずかのタイムロスで乗り切っており、また、昼間のサービスではルーズな路面で安定した操舵ができるようサスペンションのセッティングを改良している。
午後は午前よりもやや落ち着いたコンディションとなり、セッティングの改良も功を奏してガルデマイスター選手は堅調な走りを展開し、一時は7位にまで浮上する。しかし、SS8に入って10kmほどのところで岩に衝突し、フロントサスペンションを損傷してしまい、デイ1を完走できずに終えることとなった。スーパーラリー制度で復帰すると、今日2つのステージを完走できなかったことにより10分のペナルティがつくが、それでも総合14位につくことができる。トップ10までには2分半ほどの差を開けられているが、この難コンディションであれば、堅実に走り続けることにより差を詰めることも不可能ではない。
P-G・アンダーソン選手も明日スーパーラリー制度を利用して再度出走する予定だ。今朝不具合のあったセンサーは既に交換されており、明日は万全の調子でスタートを切ることが出来るだろう。ペナルティにより上位を狙っていくのは難しい状況だが、実際のラリーで泥と岩に覆われた難しい路面を走るのは最高のテスト走行であり、今回の経験は今後のラウンドに大いに活きてくるだろう。

ドライバー・ニュース:
トニ・ガルデマイスター選手コメント「今日はP-Gも僕自身もすごく不運だったと思う。僕は走行ラインを走っていたらいきなり正面に大きな岩があった。普通ならありえないよ。どうにも避けられなかった。あれが無かったら、デイ1を暫定7位で終えることが出来たはずだ。7位なら、がんばれば6位にくい込むチャンスだってあっただろうから、今はとても悔しい。もちろん、まだ全てが終わったわけではないから、明日以降もベストを尽くすし、出来る限りのことをこのラリーから学ぼうと思っているよ。今日の路面は今まで走ったことのないような苛酷なコンディションだった。表面は滑りやすく、グリップを得るために終始苦労したよ。明日もきっとその状況は変わらないだろう。コースにとどまって、トラブルに引っかからなければ、少しは順位が上げられると思う。とにかく全力を尽くすよ。」

P-G・アンダーソン選手コメント「僕らがSS1前で止まってしまったのは、本当に些細なことが原因だったんだ。でも、そのせいで今日のステージを全てあきらめることになってしまった。正直、今日一日ずっとやりきれない気分だったよ。でも、今ではもう気持ちを切り替えている。僕のラリーは明日始まるんだ、ってね。本来、今の僕にとって何よりも重要なのは、SX4 WRCを運転する距離を増やし、学習することだ。明日再スタートすれば、今回のラリーで走行経験を大幅に増やすことが出来る。そう考えれば、路面や天候が悪いのも悪いことじゃないよ。悪い条件で培った経験はつぶしが利くからね!」

チームニュース:
スズキ・ワールドラリーチーム チームプリンシパル田嶋伸博コメント「昨日のシェイクダウンから、今回のラリーはタフなイベントになるだろうと予測していましたが、実際に今日、両選手とも本当に大きな不運に見舞われました。どちらの車両についても、明日再スタートしラリーを継続するめどは立っていますので、苛酷なコンディション下での走行経験を積むという意味で、明日以降の走行に前向きに取り組んでほしいと思っています。トニ選手は、岩にヒットする前はポイント圏内で好走していましたので、やはりあれが私達の本来のペースだと実感しています。走行を妨げるような些細な問題を早急につぶし、本来のペースを確実に発揮できるような基盤を、いちはやく確立しなければなりません。まだ道のりは長く感じられますが、前途にはたくさんのチャンスがあることを確信しています。」

DATE
SS 01
SS 02
SS 03
SS 04
SS 05
SS 06
SS 07
SS 08
SS 09
Friday March 28th
18.70
23.28
22.95
9.61
23.28
22.95
9.61
18.70
3.5

Pos.
Driver
Manufacturers
Time
1
セバスチャン ローブ
1:54:28.0
0.0
2
クリス アトキンソン
1:55:58.6
+1:30.6
3
ペター ソルベルグ
1:56:06.9
+1:38.9
4
ジジ ガリ
1:56:15.7
+1:47.7
5
ダニエル ソルド
1:56:34.9
+2:06.9
6
フェデリコ ヴィラーガ
1:59:16.3
+4:48.3
7
マシュー ウィルソン
2:00:46.3
+6:18.3
8
ヤリ−マティ ラトバラ
2:03:55.5
+9:27.5
14
トニ ガルデマイスター
2:09:16.2
+14:48.2


 
   
 
 
   
 
 

 

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