スズキ・ワールドラリーチーム、母国日本での栄光を狙う

2008年のWRCイベントも日本と英国で開催される2つのラリーを残すのみとなった。今回、北海道で開催されるラリー・ジャパンは、スズキ・ワールドラリーチームにとって今年のWRC全15戦の中でもひときわ重要なイベントだ。SX4 WRCは、今回初めて母国の大地を全力疾走する。
ラリーの開催される北海道は、スズキ本社のある浜松からは1,000km以上も離れている北の大地。日本中のファンがメイド・イン・ジャパンのスズキ・ワールドラリーチームの活躍を期待し注目している。チームでは、トニ・ガルデマイスター選手、P-G・アンダーソン選手、そしてチームメンバー全員が、母国のファンの声援に応え、雄姿を披露したいと意気込みを新たにしている。

ラリー・ジャパンは2005年からWRCのイベントに加わった。スピードが乗り、同時に複雑さを併せ持つラリー・ジャパンのステージは、世界中のイベントと比べても遜色のないチャレンジングなイベントと称賛された。
だが今年は開催地が札幌に変更となり、どのチームにとっても新しいチャレンジが待ち構えている。新しいルートでは木々や側溝がコースサイドに迫っているため、些細なミスが大きな失敗となりうる。また、ハイスピードで進入したコーナーでグリップやトラクションが変わることも予想され、ブレーキング時のライン取りの難易度は極めて高いといえそうだ。路面は柔らかな砂利と泥で覆われ、アルゼンチンや英国のウェールズに通じるコンディションと言われている。ドライバーには、やや狭められたコース幅、そして高速のストレートとタイトコーナーの入り混じったコースレイアウトに対応するセンスが求められる。さらに、雨や寒気といった起こりうる天候不順はチームの判断力を試すだろう。
ロシアのシベリアとほぼ同緯度に位置する札幌は、1972年に冬季オリンピックが開催された国際的にも有名な都市だ。また、2002年に札幌ドームでサッカーのワールドカップが開催されたのは記憶に新しい。今回、その札幌ドームはラリー・ジャパンのスーパースペシャルステージの舞台となる。

ラリー・ジャパンは、来週木曜の夕刻札幌でのセレモニアルスタートで幕を開ける。金曜日からの3日間でクルー達が走る29SSの総距離は343.69km。すべてのステージを走り終えたWRカーは、日曜午後に再び札幌に戻りフィニッシュを迎える。ラリー公式サイトはhttp://www.rallyjapan.jp/j/


カーニュース:
スペインとコルシカのターマックラリー2連戦を終えて、WRCの舞台は再びグラベルラリーに戻ってきた。ターマック2連戦でトリッキーなコンディションでの有意義な経験を積んだガルデマイスター選手とアンダーソン選手は、早速クイックなコーナーの多い新しいラリー・ジャパンのステージでその経験を活かすことができるだろう。そもそもグラベルラリーはスズキSX4 WRCを駆る2人の北欧出身ドライバーが得意とするコンディションだ。

チームはSX4 WRCの応答性を改良するためにディファレンシャルギアの念入りな調整を施してきた。また、スプリングとダンパーのセッティングも、数多くの組み合わせをテストした結果に基づいて決定している。今回SX4 WRCの車高はグラベルコンディションに合わせて高めに調整され、ターマックラリー用よりも小径のブレーキが装着されている。ただし、路面が柔らかいため、午前のループを午後再走する際には路面が締まりグリップも変化すると予想され、車高や各種のセッティングはサービスごとに細かく修正されるだろう。
年間のイベントの後半戦に入った8月以降、SX4 WRCは安定した走行性能と完走に至る信頼性を見せている。チームでは、今回のラリー・ジャパンにおいて、自国のファンの前で信頼性をいかんなく発揮すると同時に、十分な速さも披露したいと考えている。


ドライバーニュース:
ガルデマイスター選手もアンダーソン選手もラリー・ジャパンの経験は豊富ではない。両選手にとっては、過去一度2005年のラリー・ジャパンに出走して以来の北海道の大地となる。
とはいえ、今年は昨年までとステージの場所が変わり、ルート自体も一新されている。どのドライバーにとっても新しいチャレンジとなるため、経験による差はあまり生じないだろう。

トニ・ガルデマイスター選手 コメント
「ラリー・ジャパンはとにかく難しかった印象がある。ミスしてしまいそうなポイントがとても多くて、実際、多くのドライバーが苦労してラインを探っていた。ただ、今年のラリー・ジャパンがどんな感じなのか、僕にはまだよく分からない。ここで好成績を獲るためには、ライン上を正確かつ丁寧に走って、絶対にミスしないことが重要になると思う。ラリー・フィンランドとラリー・ジャパンはそういう意味では似ているね。好きなタイプのラリーだよ。ただ、僕の記憶によればラリー・ジャパンのステージはフィンランドよりも道幅が狭く、グリップが不安定だった。」

アンダーソン選手は2005年のラリー・ジャパンにスイフト・スーパー1600を駆ってA6クラスで参戦し、クラス2位の成績を修めている。ラリー・ジャパンに良い思い出のあるアンダーソン選手は、今年の新しいルートを走るのを楽しみにしている。

P-G・アンダーソン選手 コメント

「グラベルに戻ってこられて嬉しい。好きな路面だから、ラリー・ジャパンではきっとうまく走れると思うよ。日本のステージではドライバーの集中力、特にブレーキング中の判断力が試されるけれど、そういうステージは、僕たちには合っているんだ。そろそろ、これまでSX4 WRCを良くするために皆で取り組んできた努力が報われる時期だと思う。コルシカが終わり僕の自信も戻ってきた。だから、今回はベストを尽くして完走し、スズキのホームカントリーでポイントを獲得したい。」


チーム・ニュース:
2週連続のターマックラリーを終えたスズキ・ワールドラリーチームのエンジニアとドライバーは、3週間足らずのインターバルを経て、気持ちも新たに母国で開催されるグラベルラリーに臨む。ラリー・ジャパンはスズキ・ワールドラリーチームにとって他のどのイベントにも増して特別なイベントだ。チーム全体が完璧な仕事を期待されている。2台のSX4 WRCの準備もラリー本番に向けて万全を期して進められている。

スズキ・ワールドラリーチーム ディレクター 稲垣秋介 コメント

「今年のラリー・ジャパンは全てのステージが新しく、私たちにとって大きなチャレンジとなります。とはいえ、どのチームにとっても未経験のラリーとなるため、私たちにもチャンスがあるかもしれません。ここ数戦、SX4 WRCの信頼性が向上したおかげで本来のパフォーマンスが徐々に発揮できるようになってきました。ホームカントリーでのイベントですから、今回は性能を最大限引き出して成績につなげたいと考えています。チーム全体で懸命に努力してきた結果、SX4 WRCは着実に進歩してきました。ラリー・ジャパンではさらなる性能向上を狙います。」



 
   
 
 
 
 
 

 

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