スズキ・ワールドラリーチーム 再びはじまりの地へ

ラリー・ド・フランス‐ツール・ド・コルスは、昨年スズキがSX4 WRCで初めて参戦した記念すべきWRCイベントだ。
1年前、ターマックのスペシャリストとして知られるフランス人ドライバーのニコラ・ベルナルディ選手をドライバーとして迎え、たった1台のSX4 WRCでテスト参戦したスズキ・ワールドラリーチームは、今シーズン12ラウンドの実戦を経て大きくレベルアップした2台のSX4 WRC をコルシカに投入する。SX4 WRCを駆るのは2人の北欧出身のドライバー、トニ・ガルデマイスター選手とP-G・アンダーソン選手だ。彼らもまた、これまでの実戦を通じてWRCの経験を重ね、またSX4 WRCを育ててきた。
1年の間に多くの出来事や変化があった。しかし、ハードルは下がるどころかさらに高さを増している。

「美しき島」と呼ばれるコルシカ島で開催されるラリー・ド・フランス‐ツール・ド・コルスは、かつて「ラリー・オブ・テン・サウザンド・コーナーズ(10,000個のコーナーをもつラリー)」と称された、曲がりくねった山岳ステージで知られるトリッキーなイベントだ。昔ながらの狭い道幅、うねりの多い古いアスファルト舗装、そしてヘアピンに次ぐヘアピンが、ドライバーを翻弄するべく待ち構えている。また近年では、傷んだ古い舗装をところどころ覆う新しいアスファルトが、WRカーのグリップとトラクションを著しく変化させ、ライン取りを難しくしている。さらに、例年10月のコルシカ島の天候は気まぐれで、標高の高いところでは降雨や霧が予想される。

コルシカで成功する秘訣は、とにかく全身全霊で臨むことだ。海を見下ろす断崖絶壁の縁を縫うように走る道幅の狭い壮観な山岳路は、しばしばドライバーの恐怖心を煽る。このイベントでは千変万化するコンディションを正確に記した完璧なペースノートが求められる。
ラリー・ド・フランス‐ツール・ド・コルスは、今週木曜の晩、ナポレオンの出生地として知られるアジャクシオで催されるセレモニアルスタートで幕を開ける。ラリーカーは翌日からの3日間を通して16ステージを走り、日曜の午後、今回のラリーで最長のステージを走り終えて、再びアジャクシオに集う。


カーニュース:
スズキ・ワールドラリーチームは、直前に開催されたラリー・ド・エスパーニャで、アスファルトでのセッティング調整に積極的に取り組んできた。今年のカタルーニャのコンディションは例年以上にコルシカのステージに似ており、良いテスト走行になった。
だが、カタルーニャとコルシカには依然として大きな違いがある。まず、コルシカの路面は全体的に凹凸が多い。このため、木曜の午前中のシェイクダウンはサスペンションとダンパーセッティングを最終決定する重要なチャンスとなる。また、コルシカのステージは概してコーナーだらけの低速コースであり、高速ステージで知られるカタルーニャとは、走行中のディファレンシャルギアやブレーキの使い方、あるいは求められるそして冷却性能が大幅に異なる。幸い、ここ数カ月でSX4 WRCのディファレンシャルギアとサスペンションは大きな性能向上を果たしており、コルシカではその成果が期待される。

コルシカはスズキ・ワールドラリーチームがSX4 WRCで昨年テスト参戦した2つのWRCイベントのうちの1つである。昨年の参戦から1年が経ち、各部に大きな変化が加えられ、SX4 WRCはほぼ別の車となった。ここ数戦で、チームはSX4 WRCの開発の焦点を信頼性の最適化に移してきており、この課題は引き続きコルシカでも検討される。


ドライバーニュース:
しばしば北欧出身のドライバーはターマックよりグラベルの走りに長けていると言われるが、数あるWRCの舞台の中で最も刺激的なターマックイベントとして挙げられるコルシカは、スズキ・ワールドラリーチームのトニ・ガルデマイスター選手とP-G・アンダーソン選手にとって特にお気に入りのイベントとなっている。
ガルデマイスター選手は過去5回コルシカを走っており、前回2005年にコルシカに参戦した際は、総合2位でフィニッシュしている。また、アンダーソン選手は昨年2度目のJWRCタイトルをかけてコルシカに挑み、見事にタイトルを手にした。
経験豊富なガルデマイスター選手に対しアンダーソン選手は昨年1度参戦したきりだが、幸い、ステージは概ね2007年のルートから変更されておらず、ドライバー両名には過去の経験を活かしての好走が期待される。

トニ・ガルデマイスター選手 コメント
「コルシカは、よく知っていなければうまく走れないイベントだと思う。このイベントは大好きだ。ステージが始まってすぐに良いリズムをつかむことが重要だよ。難しいのは場所によって路面コンディションが変わることだ。それに、天気の変化も予測できない。でも、僕はコルシカのステージをよく知っているし、これまでの経験を今のチームでどこまで活かせるか楽しみにしている。僕たちにとって厳しいのは、ライバルが強敵揃いだということだろうね。ターマックはたいてい、グラベルよりもシビアな競争になる。でも、今のSX4 WRCの信頼性があれば、ポイント獲得は手堅いと信じているよ。」

P-G・アンダーソン選手 コメント
「去年コルシカを走った時は、無我夢中だった。でも、途中でライバルが脱落して、それを知ってからはミスしないよう慎重に走ったんだ。コルシカは、とてもチャレンジングなイベントだから、歴史も長いし多くの人に好まれている。去年は自分ではかなり上手に走れたと思うけれど、僕はコルシカのステージもその他のターマックラリーについてもまだたくさん学ぶ必要があるよ。僕にとっての今回最大の課題は、ちゃんとペースノートをチェックして、確実に完走することだ。」


チームニュース:
スズキ・ワールドラリーチームは前回のイベントを通じてターマックラリーでのスキルを大幅に強化した。今年最後のターマックイベントとなる今回、チームには、これまで学習してきたことを十分に理解し走行に活かすことが求められる。また、今回はチームが体験する初めての2週連続のイベントだ。日曜にラリー・ド・エスパーニャを終えた直後に、トラックとチームメンバーはコルシカ島に移動し、2台のSX4 WRCを整備しツール・ド・コルスのスタートに備えている。

スズキ・ワールドラリーチーム ディレクター 稲垣秋介 コメント
「今回、スペインが終わってすぐのコルシカ島への移動は、私たちのロジスティック面での大きなチャレンジとなりました。そして、イベントに同行するメンバーにとってもハードな条件でした。とはいえ、今の勢いを維持したままコルシカに臨むことができるのは大きなメリットです。コルシカは私たちがSX4 WRCで昨年参戦したことがある2つのイベントのうちのひとつです。昨年末からこれまで私たちはSX4 WRCの随所に改良を加えてきましたが、今までの進歩には自信を持っています。私たちが学んできたこと全てを活かし、一歩一歩車を改良し続けてゆきたいと思います。」




 
   
 
 
 
 
 

 

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