スズキ勢好走、ポイント獲得まであと一歩

ラリー・ドイッチェランドのデイ2は、年間のWRCイベントの中でも有数のタフな1日として名高い。クルーたちは、スリリングなコンクリート舗装の高速ステージを数々擁する軍事演習場、バウムホルダーに正面きって挑んだ。
コースサイドに威圧的にそびえたつ無数の巨大なコンクリートブロック「ヒンケルシュタイン」や、段差の大きい縁石が特徴的なパンツァープラッテのステージでは、ささやかなミスすら命取りになりうる。こうした多くの危険を見事にかわし、今日の夕刻、トニ・ガルデマイスター選手の駆るSX4 WRCは無事に古都トリーアに設けられたパルクフェルメに戻ってきた。ガルデマイスター選手は堅実なペースを守り総合10位にランクインしており、明日の展開次第では十分ポイント獲得を期待できるポジションについている。
一方、2005年以来のドイツとなるP-G・アンダーソン選手は、最初のステージSS7でガルデマイスター選手のコンマ5秒落ちでの好走を見せるが、残念なことに次のSS8でトリッキーなコーナーに足をすくわれドライブシャフトを破損してしまった。昼のサービス前に残る2ステージをその状態で走り続けなくてはならず、大幅なタイムロスを喫したアンダーソン選手は、午後に挽回をはかるも暫定16位でデイ2を終えた。
デイ2は合計距離157kmにも及ぶ8つのSSを走る長丁場となったが、幸い予報されていた降雨はなく、暖かな陽気に恵まれた。明日はトリーアでフィニッシュラインをくぐるまでに合計84kmのSSがクルーたちを待ち受けている。

カーニュース:
ガルデマイスター選手とアンダーソン選手は昨日に引き続き、モンテカルロ以来となる舗装路でのSX4 WRCのセッティングの改良に努めた。今日も、SS8でアンダーソン選手が縁石にヒットして生じた破損以外にはトラブルは出ておらず、SX4 WRCの信頼性の向上が証明される結果となっている。
アンダーソン選手はそのヒットの結果リアブレーキとドライブシャフトを損傷し、その後の30.38kmものパンツァープラッテのステージにはリアの1輪を除く3輪駆動の状態でフロントブレーキのみで臨むことになった。
一方、デイ2の各ステージをトップ10圏内で好走したガルデマイスター選手のSX4 WRCには終日問題はなく、デイ2を通じてSX4 WRCでの舗装路走行の練習とハンドリング性能向上のためのセッティングに取り組んだ。


ドライバーニュース:
トニ・ガルデマイスター選手 コメント

「今日は、ステージ自体は難しかったけれど、トラブルは一切なく、とても良い1日だったよ。例年、WRCの全イベントの中でもドイツのデイ2は最もタフな一日のひとつに数えられるけれど、だからこそ、このデイ2を走り切れると本当に嬉しいんだ。今回、特に攻めていないのに、ほとんどどのステージでもトップ10以内のタイムを出せている。今のところ、見通しは明るいと思うよ。」

P-G・アンダーソン選手 コメント

「今日は不運にさいなまれたよ。きつい右ヘアピンがあって、そのコーナーのイン側のコンクリートの縁石のエッジがすごく鋭くなっていたんだ。コーナーを曲がろうとしてサイドブレーキを引いたら、右後ろのホイールがその縁石にあたって壊れてしまった。最初はただのパンクだと思ったけれど、そのステージを最後まで走って、ようやく状態がわかった。それから先は、僕らにとってはひたすら試練だったよ。きっと今回のラリーで得た教訓は、年内に走る別の2つのターマックラリーで生かせるだろうと思う。SX4 WRCは本当に調子が良くて、トニ選手とも近い順位にいたのに、こんなトラブルを起こしてしまってとても残念だ。」


チームニュース:
ポール・ワイルディング スズキ・ワールドラリーチーム マネージャー コメント

「チームにとっては悲喜こもごもの1日となりましたが、トニ選手がポイントを狙えるポジションにおり満足しています。SX4 WRCは確実に信頼性を増しており、2台ともフィニッシュラインまで到達できそうです。今回、SX4 WRCにとってモンテカルロ以来のターマックイベントであることを考えれば、現在の状況は前向きに受け止めるべきでしょう。」

 

DATE
SS 07
SS 08
SS 09
SS 10
SS 11
SS 12
SS 13
SS 14
8/16(土)
19.12
16.16
14.22
30.38
19.12
16.16
14.22
30.38


Pos.
Driver
Manufacturers
Time
1
セバスチャン ローブ
2:32:22.6
0.0
2
ダニエル ソルド
2:33:02.9
+40.3
3
フランソワ デュバル
2:34:06.9
+1:44.3
4
ミッコ ヒルボネン
2:34:10.8
+1:48.2
5
ペター ソルベルグ
2:34:51.3
+2:28.7
6
クリス アトキンソン
2:35:54.7
+3:32.1
7
ヘニング ソルベルグ
2:36:56.1
+4:33.4
8
ウルモ アーバ
2:37:19.7
+4:57.1
10
トニ ガルデマイスター
2:38:06.3
+5:43.7
19
パー ガンナー アンダーソン
2:44:13.1
+11:50.5




 
   
 
 
 
 
 

 

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