P-G・アンダーソン選手ノートラブルで完走

P-G・アンダーソン選手はWRC第6戦ラリー・イタリア・サルディニアの3日間をトラブルとは無縁で走りきり、総合9位の成績を修めた。SX4 WRCはアンダーソン選手のコメントを借りれば終始「完璧」で、サービスの時間には基本的な点検整備やタイヤ交換といった作業しか行っていない。最終ステージでは6番手のステージタイムを叩き出し、気持ちのよいフィニッシュを決めた。
一方、チームメイトのトニ・ガルデマイスター選手は残念ながらエメラルド海岸に設けられた最終SSの美しい風景を見ることなくラリーを終えた。ガルデマイスター選手のSX4 WRCは、デイ2終盤のサスペンションのトラブルが修復され、スーパーラリー制度により再スタートを切り午前中の2つのステージを順調に走り終えたが、昼前のサービスを終え出走した直後に配線関係のアクシデントによって車輌がストップしてしまい、リタイアを余儀なくされた。
総じて見れば、スズキ・ワールドラリーチームは今回のラリー・イタリア・サルディニアにおいて、今後の躍進の要となるSX4 WRCの信頼性向上という目標を基本的な部分で達成したということができるだろう。サルディニアはWRC15戦の中でも固い岩盤と露出した岩が特徴的な厳しい路面に敷かれた難コースで知られるグラベルイベントだが、今年はさらに天候不順が重なり、雨が路面表層の土を流し鋭い岩を露出させ、よりリスクの高いコンディションとなった。そのような状況下で、ドライバー・ポイントこそ逃したものの、アンダーソン選手が最初から最後まで順調な走りを見せたことは、スズキの信頼性向上が実を結んだことを示す喜ばしい成果といえよう。チームは今回のサルディニアでも、次に控えている地中海を舞台に行われる2つのグラベルラリー、ギリシャとトルコを戦う上で有益な多くのデータを得た。あらためて次戦以降の好走に期待したい。

カーニュース:
トニ・ガルデマイスター選手のSX4 WRCは、昼前のサービスを終えて出走した直後、電気配線に不具合を生じ、走行の継続を断念する運びとなった。現時点で原因はつかめておらず、再発防止に向けた原因究明と対策が急務となった。一方、P-G・アンダーソン選手の車輌には今回デイ1からデイ3までを通じて一切トラブルがなく、今年、本格参戦を始めて以来の信頼性を高める方策が着実に実りつつあることを証明した。特にヨルダンで得られたデータに基づくボディ底面の補強や冷却性能の向上は効果を発揮し、サルディニアのきわめてラフな路面に十分対応できるキャパシティがあることを示して見せた。チームでは次戦、ギリシャで開催されるアクロポリス・ラリーに向けて、今回の経験に基づき更なる改良を加えると共に、トニ・ガルデマイスター選手の車輌をパーフェクトな状態に仕上げることに全力を注ぐ。

ドライバー・ニュース:
トニ・ガルデマイスター選手 コメント

「今回のラリーは素晴らしかったとは言い切れないけれど、でもチームとしては多くの有意義な開発上の前進が確認できたイベントだったと思うよ。P-Gの車輌は余裕を感じさせるくらい順調に走っていて、信頼性が高まっているのを実感できた。スズキにとって今年は初年度のWRCだから、困難が多いのは当然だけれど、僕たちはようやく今1つ目のコーナーを捉えたんじゃないかと思うよ。つまり、これからは確実にいろいろな面でレベルアップを重ねていけると思う。前々からいっているとおり、順調に走れる状態になれば、SX4 WRCはラリーカーとして絶対良い車だ。P-Gの今回のスプリットタイムを見ていればわかる。僕たちにはまだやらなければならないことは山積みだけど、間違いなく正しい方向に進んでいるよ!」

P-G・アンダーソン選手 コメント
「とてもタフなラリーだった。特にブレーキングには悩んでばかりだったよ。でも、良いイベントだった。スタートからフィニッシュまで車が完璧だったんだ。ずっと順調に走ることができて、とても嬉しい。SSがあれほど厳しいコンディションで、僕たちとしてもペースを掴むのがやっとだったにもかかわらず、SX4 WRCはトラブルと無縁だったんだ。車の性能が確実に発揮できる状態になったということは、今度は勝ちを狙っていけるということだ。今回のイベントでは、とにかく完走を目指していたからポイントのことは全く考えていなかったけど、次からは栄光を目指して頑張りたい。」

チームニュース:
ポール・ワイルディング スズキ・ワールドラリーチーム チームマネージャー コメント

「今回のラリーの結果には満足しています。ドライバーを始め、エンジニア、メカニックといったチームの全員が素晴らしい働きをしました。非常にラフなコンディションでしたが、P-G選手の車輌がノートラブルで3日間を走りきったということについて、これまでの開発の成果が目に見える形で現れたと思っています。1つ残念なのは今日トニ選手の車輌の配線に生じたアクシデントで、これについては、トニ選手はとても丁寧にSX4 WRCを走らせてくれていましたから彼の完走を阻んでしまい非常に心苦しいです。次のギリシャまでに十分調べて問題を解決します。また、今回得られた有意義な情報を活かしてさらなる改良を加えてゆきます。」


DATE
SS 13
SS 14
SS 15
SS 16
SS 17
5/18(日)
19.28
18.66
16.28
18.66
2.69

Pos.
Driver
Manufacturers
Time
1
セバスチャン ローブ
3:57:17.2
0.0
2
ミッコ ヒルボネン
3:57:27.8
+10.6
3
ヤリ−マティ ラトバラ
3:57:32.5
+15.3
4
ジジ ガリ
3:58:59.7
+1:42.5
5
ダニエル ソルド
3:59:22.8
+2:05.6
6
クリス アトキンソン
4:02:25.8
+5:18.6
7
へニング ソルベルグ
4:03:18.2
+6:01.0
8
ウルモ アーヴァ
4:13:38.5
+6:21:3
9
P-G アンダーソン
4:05:05.9
+7:48.7


 
   
 
 
 
 
 

 

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