スズキ・ワールドラリーチーム、数々の教訓を胸に刻みデイ3を終了

スーパーラリー制度による2度の再スタートを経たP-G・アンダーソン選手は、デイ3の各ステージにおいて安定したステアリングワークを披露し、スズキ・ワールドラリーチームにマニュファクチャラー・ポイントをもたらす快挙を成し遂げた。
ラリー・アルゼンティーナのデイ3を構成する3つのスペシャルステージのうち、海抜2000mを超すアンデス山脈の麓の高地に設けられている2つのスペシャルステージ、ジュリオ・ケザーレとエル・コンドールはラリー・アルゼンティーナの中で屈指の伝統ある名ステージだ。どちらのステージも、例年、濃い霧と大きな岩がドライバーを悩ませる難関としても知られている。
これらのチャレンジングなステージを舞台に、経験豊かなトップ8のドライバー達に並ぶ好タイムを刻んでSX4 WRCの秘めている本来の性能の片鱗を示した。近年を振り返っても異例の悪コンディションのラリー・アルゼンティーナとなった今回、例に漏れずエル・コンドールのステージも霧が立ち込め、アンダーソン選手はフロント・ウィンドウ越しの視界をかなり遮られながらも見事に走り切った。
南半球での初秋に行われた今回のラリー・アルゼンティーナは、どのチームにとっても予期できなかったような多彩な試練を与え、完走できたWRカーは14台中8台に過ぎない。少しでも開発に役立てられるようにと今朝再スタートを切ったトニ・ガルデマイスター選手も、残念ながら完走することは叶わなかった。

カーニュース:
今回のラリー・アルゼンティーナに臨むにあたってチームが施したウォータースプラッシュ対策のいくつかのボディ補強や、既出のエンジントラブルの対策として見直されたヘッドガスケットは功を奏し、他の原因によるトラブルに悩まされながらも3日間に渡ってイベントに参加することができた。3日間、両選手とも将来に向けた経験の蓄積を念頭において、アルゼンチンの柔らかく湿ったステージに合わせたセッティングの数々を試してきた。
P-G・アンダーソン選手はブースト圧センサーの異常によりデイ1出走を諦め、続くデイ2にはサスペンションの損傷のためリタイアを喫したが、デイ3には何のトラブルも起こらず、安定した走りで無事完走した。
一方、トニ・ガルデマイスター選手はデイ1の午前中を通じて素晴らしい走りを見せていたが、午後にコース上の岩にヒットしリタイア、デイ2には朝から再スタートを切り出走したものの油圧系と電子制御系のトラブルに苦しめられ、数ステージを残しながらサービスパークに帰還し、デイ3も走りきることができないままイベント終了を迎えることとなった。結果の面では残念ではあるが、ガルデマイスター選手は彼が走ることのできたステージ全てにおいて、今後のSX4 WRCの開発の補助となるようなインプレッションの収集に真摯に取り組んできた。今回彼がチームにもたらした情報は開発陣によってこれから大いに有効活用されるだろう。

ドライバーニュース:
P-G・アンダーソン選手
 コメント「僕たちにとっては本当に過酷なラリーだったから、何とか完走にこぎつくことができて嬉しいよ。その上、スズキにマニュファクチャラー・ポイントを入れることができて、とても幸せだ。もちろん、自分たちのドライバーポイントが獲れていたら、きっともっと嬉しかっただろうな!今朝のジュリオ・ケザーレでは攻めないように意識して走って、自分ではかなり安定した走りができたと思っているんだけど、同時に、もし車にトラブルがなければこれだけの走りができる車なんだ、ということを強く実感した。走るなかで出てくるトラブルを解消してゆけば、どんどん良い車になるだろう。次のイベント、ヨルダンは新しいイベントで、僕らにとっては全く未知の舞台だからセッティングなどは難しいと思う。ただ、それは基本的にはどのチームにとっても同じことだから、僕たちにもチャンスがあると信じて頑張るよ。」

トニ・ガルデマイスター選手 コメント「今回、いくつかの車輌のトラブルはあったけれど、それよりむしろコンディションのタフさが予想以上で参ったよ。路面は異常に滑りやすく、ミスを誘うものだった。コースにとどまるだけでもかなり集中力が必要だった。できれば完走したかったけれど、それもできなくて、本当に残念だよ。ただ、今回車輌のトラブルに関していくつか大きな発見があって、改良していくための明快なアイデアも思いついたんだ。有意義なイベントだったと思っているよ。」

チームニュース:
スズキ・ワールドラリーチーム チームプリンシパル田嶋伸博 コメント「従来抱えていた信頼性の不安はいくつかの点で解消できたと思っていますが、この先取り組んでいかなければならない課題の多さを痛感しています。また、今回のラリーについては、重大なトラブルというより些細な予期できなかったエラーによるリタイアが悔しくてなりません。初日のP-Gのブースト圧センサーの不具合や、トニがヒットしてしまった走行ライン上の岩など、本来ならありえないミスや災難が原因でしたので、それらが無ければ・・・と考えると本当に残念です。いずれにせよ、起こりうる全てのトラブルが解消されるよう、チーム一丸となって真摯に取り組んでゆきます。それによってのみ、フロントランナー達と互角に競うことができるのですから。」


DATE
SS 19
SS 20
SS 21
Saturday March 30th
24.7
16.06
2.63

Pos.
Driver
Manufacturers
Time
1
セバスチャン ローブ
4:05:48.6
0.0
2
クリス アトキンソン
4:08:21.8
+2:33.2
3
ダニエル ソルド
4:09:53.3
+4:04.7
4
コンラッド ローテンバッハ
4:25:52.1
+20:03.5
5
ミッコ ヒルボネン
4:31:03.9
+25:15.3
6
ジジ ガリ
4:33:30.6
+27:42.0
7
フェデリコ ヴィラーガ
4:33:40.4
+27:51.8
8
Andreas AIGNER
Mitsubishi
4:34:47.9
+28:59.3
24
P-G ANDERSSON
5:18:21.5
+1:12:32.9


 
   
 
 
 
 
 

 

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