スズキ、ターマックを学びラリー・ド・エスパーニャを完走

ラリー・ド・エスパーニャは、次の週末にラリー・ド・フランス‐ツール・ド・コルスを控えているスズキ・ワールドラリーチームにとって、SX4 WRCをアスファルト舗装の路面で走らせる貴重なチャンスとなった。
ラリー・ド・エスパーニャの最終日である今日は6つのステージがクルーを迎えた。いずれもタフなステージばかりで、ところどころ、まるでグラベルラリーのような路面の荒れが目立った。最短経路でコーナーをパスするため、どのラリーカーもなるべく深くイン側をカットするのだが、その結果、コーナーの内側の土や砂が路面に掻き出されてしまうのだ。
パンクのリスクが潜むトリッキーなコンディションにも関わらず、トニ・ガルデマイスター選手とP-G・アンダーソン選手の駆るSX4 WRCは、無事に総距離353kmに達する全18ステージを走り終えて、サロウでのセレモニアルフィニッシュに臨んだ。

ガルデマイスター選手は当初ポイント圏内のペースを維持していたが、デイ1の終盤で痛恨のパンクとそれに伴う2分半ものタイムロスを甘受した。デイ2とデイ3の2日間は終始ノートラブルで、ガルデマイスター選手はセッティングのテストと改良に集中して取り組んだ。最終日の午前中にもパンクを喫したが、総合13位で今回のラリーを終えた。

アンダーソン選手もまた、ラリー開始から間もなく、デイ1の序盤のステージでペースノートのミスによるコースオフを喫し、コース脇の土手から滑り落ちてリタイアを余儀なくされた。幸いSX4 WRCに損傷はなく、デイ2の朝、スーパーラリーシステムにより再スタートを切ったアンダーソン選手は、25分のペナルティを加算されてポイント獲得からは大きく遠ざかりながらも、ラリー・ド・フランス‐ツール・ド・コルスに向けたテストに集中して取り組んだ。そして、今日のスタート時点よりも順位を数番上げてフィニッシュした。

スズキ・ワールドラリーチームは今、数あるイベントの中で最も険しくそして名高いターマックラリーとして知られるツール・ド・コルスを前に、確かな手応えを感じている。
SX4 WRCはラリー・ド・エスパーニャの3日間を通じ、ここ数カ月のイベントで見せている通りの見事な信頼性を示した。デイ2とデイ3で両選手は十分な時間をかけてディファレンシャルギアやダンパーのセッティングのテストを行い、路面にうねりの多いコルシカに向けて入念な準備を行った。
ラリー・ド・エスパーニャが終わり次第、チームは荷造りを済ませて次の舞台であるコルシカ島に向かう。ラリー・ド・フランス‐ツール・ド・コルスのセレモニアルスタートはすぐ次の木曜日だ。


カーニュース:
2台のSX4 WRCは今日の総距離93kmに及ぶ6SSを通じて素晴らしい信頼性を示した。
SX4 WRCを駆る2人のドライバーは、今日、これまでよりやや荒れ気味の路面で、気温も下がってきている状況の中、終日セッティングのテストに集中して取り組んだ。今日の経験は次戦コルシカにそのまま活かすことができるだろう。コルシカのステージの標高は高く、この時期の気候は冷涼。路面はうねりがちでしばしば砂利が浮いている。
昼、ポルト・アベンチュラのサービスパークに戻ってきたドライバー達は午前のセッティングに変更を加えて午後のループに出走した。午前と同じステージを組み合わせたループだが、午前の走行によって路面が荒れ滑りやすくなっており、不安定な路面でトラクションやグリップを試すには適したコンディションとなっていた。また、この機会を生かし、チームでは荒れたアスファルト路面での、ピレリ製タイヤPZeroシリーズをSX4 WRCに装着した状態の評価も積極的に行った。


ドライバーニュース:
トニ・ガルデマイスター選手 コメント

「初日にパンクしてしまったのが何といっても悔しい。それさえなければ間違いなくポイント圏内でフィニッシュしていたはずだよ。でも、今回のラリーは僕らにとってとても有意義なチャンスになった。ここでの経験は全部、次のコルシカに使えるからね。SX4 WRCの信頼性には本当に満足している。最初から最後まで、メカニカルトラブルはひとつもなかった。トラブルが出ないことはWRCを戦う上で一番大切なことのひとつだと思う。ニュージーランドで2台一緒にポイントを獲得したときもそうだった。コルシカについては、かなり自信がついたよ。コルシカでは、これまでターマックで出し切れていなかったSX4 WRCの真価を発揮したい。」

P-G・アンダーソン選手 コメント
「今回、SX4 WRCには本当に満足しているよ。だからこそ余計に、僕が金曜日に冒してしまったミスのせいで良い成績をとるチャンスを台無しにしまったのが悔しい。土曜日からは気持ちを切り替えて、コルシカに向けたテストと開発に集中した。今朝も少し硬めのダンパーセッティングを試して、かなりコルシカ前の準備は整っていると思うよ。コルシカのことは実はよく知らないんだ。でも、コルシカは楽しみだよ。きっと、コルシカの路面はカタルーニャの路面よりSX4 WRCによく合うんじゃないかと思う。」


チームニュース:
スズキ・ワールドラリーチーム ディレクター 稲垣秋介 コメント

「モンテカルロとドイツは典型的なターマックラリーとは言い難いですから、今回のスペインは私たちにとって今シーズン初の伝統的なターマックイベントでした。スペインは年間のラリーの中でも最高速のイベントで最もタフなラリーのひとつでしたが、嬉しいことに2台のSX4 WRCは最初から最後まで完ぺきに信頼性を保っていました。何より素晴らしいことに、今回のイベントで、実際の車両がラリーのステージを走る際の貴重なデータを数点採取できたので、アスファルト路面でのSX4 WRCの開発を進めることができます。スペインの後、あまり時間がありませんが、コルシカでそれらの情報を活用したいですね。コルシカは私たちにとって新たな挑戦となるでしょう。」


DATE
SS 13
SS 14
SS 15
SS 16
SS 17
SS 18
10/5(日)
16.32
26.51
4.11
16.32
26.51
4.11


Pos.
Driver
Manufacturers
Time
1
セバスチャン ローブ
3:21:17.4
0.0
2
ダニエル ソルド
3:21:42.3
+24.9
3
ミッコ ヒルボネン
3:22:19.6
+1:02.5
4
フランソワ デュバル
3:22:28.8
+1:10.8
5
ペター ソルベルグ
3:24:44.1
+3:27.4
6
ヤリ マティ ラトヴァラ
3:25:21.5
+4:03.8
7
クリス アトキンソン
3:25:22.3
+4:04.9
8
アンドレアス ミケルセン
3:26:37.0
+5:19.6
13
トニ ガルデマイスター
3:32:43.5
+11:26.1
32
パー ガンナー アンダーソン
3:54:06.4
+32:49.0






 
   
 
 
 
 
 

 

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