スズキ・ワールドラリーチーム、トリッキーなモンテカルロの舞台で一歩前進

昨晩の2本のナイト・ステージに続き、2日目の今日は朝から晩まで走り通しで、スズキ・ワールドチームのSX4 WRCは2台ともいくつかの試練に直面することとなった。困難と向き合いつつも、2組のクルーはデイ2を無事完走し、いくつかのステージでは上位10台に数えられるステージタイムをマークしさえした。デイ2終了時点での暫定順位ではP-G・アンダーソン選手11位、トニ・ガルデマイスター選手が14位。今日得られた経験と教訓は、チームの今後に活かされていくだろう。

P-G・アンダーソン選手は午前中、若干ギアシフトに問題を抱え、午前中最後のステージであるSS5の序盤では失速するトラブルに見舞われてしまう。しかし彼は巧みなステアリングワークで、終日スマートに走り続けた。一方のトニ・ガルデマイスター選手はそれ以上の試練に苛まれる。まず午前中、彼はターボのブースト圧が低下した状態で行程を乗り切った。その問題は昼、ヴァランスのサービスパークでスズキ・ワールドラリーチームのメカニックの手で解消されたが、午後は午後でエンジンレスポンスの不調に対処しなければならなかった。

今日の路面は局所的に濡れていたものの雪や氷はなくほぼドライの状態で、ドライバーは大部分においてフル・スロットルでの攻めた走りを要求され、車にとっては性能の限界を試されることとなった。こうした高速走行のステージをこなす中で、スズキ・ワールドラリーチームのSX4 WRCはさまざまなトラブルを抱えながらもトップ10に入るステージタイムを記録し、このデビュー・イベントにおけるポイント獲得という目標を達成する見込みが多分にあることを示して見せた。

SX4 WRC:
トニ・ガルデマイスター選手の駆る#11のSX4 WRCは午前中の3つのスペシャル・ステージを通じてブースト圧が制限される状態となった。トリッキーなモンテカルロの山岳ステージ、特に途中組み込まれている長い上り坂ではこのトラブルは非常な忍耐をドライバーに強いた。昼のサービスでスズキ・ワールドラリーチームのメカニック達は原因が電子制御系のささやかな問題にあることを突き止めて迅速に処置したが、午後は別の原因により、ドライバーのアクセルワークに対するエンジンの応答性が悪化してしまった。

他方、P-G・アンダーソン選手の操る#12のSX4 WRCはディファレンシャルギアの調整が難航し、今朝、所定の時間から4分遅れでサービスパークを後にした。この遅れにより40秒に相当する減点が科されるが、結果的にこの車輌はその後大きなトラブルを出さずにデイ2の全行程を終えた。WRカー初体験の彼が、初陣となるWRCの舞台で達成した今日の暫定11位というリザルトは、チームにとっても大きな前進といえるだろう。

ドライバーコメント:
「今日はいくつかトラブルがあったけど、どれも大きな問題じゃない。今後ポイントを狙っていけるという見通しは立っているから、心配してないよ。後は見つけた弱点を克服して進歩していくだけ。僕たちのチームがどれだけ短期間でここまでのパフォーマンスを実現したか、と思うと本当に驚きだよ。」と語るのはトニ・ガルデマイスター選手。「まだこのラリーは2日残っている。だから今晩車を完全な状態に治した上で、何ができるか考える。明日のステージはすごく好みなんだ。」と楽しそうに続けた。

一方、P-G・アンダーソン選手は「今日は僕らにとってはとても良い一日だった。問題らしい問題は起こっていないし、いくつか良いタイムもマークできたからね。経験豊富なドライバーが熟成された車を操って出したタイムと競うことができるのは、とても嬉しい。明日からは、ペースを安定させることを意識して、絶対完走するよ。」と自信を窺わせた。

スズキ(株)の本田治専務は「今日は私たちにとって最初のイベントのごく序盤に当たりますが、私たちはついに最難関のモータースポーツに参戦するという夢を実現していると思うととても感慨深いです。」と感想を述べた。「モータースポーツは、2輪、4輪どちらにおいてもスズキのDNAです。WRCは国際的なラリーシリーズの最高峰ですから、非常にハードルの高いチャレンジです。だからこそ、この参戦を通じて、私たちの車作りへの強い情熱を効果的に国内外にアピールすることができると考えています。私たちのスローガンにあるように、スズキにとってこの参戦は『Way of Life!』なのです」という言葉には、本気でモータースポーツに取り組む、スズキの姿勢を垣間みることができる。

日付
SS 03
SS 04
SS 05
SS 06
SS 07
SS 08
デイ 2 - 合計
1/25(金)
29.52
16.30
12.66
29.52
16.30
12.66
116.96 km

Pos.
ドライバー
マニュファクチャラー
タイム
1
セバスチャン ローブ
1:36:44.9
0.0
2
ダニエル ソルド
1:37:41.5
+56.6
3
ミッコ ヒルボネン
1:38:07.7
+1:22.8
4
クリス アトキンソン
1:39:13.5
+2:28.6
5
Francois Duval
1:39:27.5
+2:42.6
6
ペター ソルベルグ
1:39:54.5
+3:09.6
7
ジジ ガリ
1:42:06.0
+5:21.1
8
Jean Marie Cuoq
PEUGEOT
1:42:12.8
+5:27.9
--
11
P-G アンダーソン
1:44:11.0
+7:26.1
14
トニ ガルデマイスター
1:45:23.3
+8:38.4

 
   
 
 
 
 
 

 

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