JWRCと呼ばれる、FIAジュニア世界ラリー選手権(Junior World Rally Championship)は、世界ラリー選手権 (WRC: World Rally Championship)へのエントリークラスとして、若手ラリードライバーを育成する目的でFIAが2001年に開設したカテゴリーです。*
28歳以下のプライベーターに出場が限られており、また、車両価格や性能もなるべく平等になるよう制限されているため、JWRCではしばしば接戦が繰り広げられます。 このカテゴリーを通じて頭角を現したドライバーとしては、セバスチャン・ローブを筆頭にダニエル・ソルド、またスズキ・ワールドラリーチームから今年WRCに参戦を始めたP-G・アンダーソンといった数々の選手の名が挙げられ、WRCにステップアップして活躍しているドライバーが少なくありません。JWRCはまさにWRCへの登竜門なのです。今シーズンは3人の若手ドライバー:エストニア出身のヤン・モルダー選手、ポーランド出身のミハエル・コシュツシュコ選手、そしてドイツ出身のフロリアン・ニーゲル選手が、スズキのスイフト スーパー1600を駆ってこの選手権を競います。
JWRCの競技車両となるのは、主に、FIAによるホモロゲーションを取得した排気量1600cc以下の自然吸気エンジンを搭載する前輪駆動の市販モデルに各種競技用の改造を施したグループA・クラス6、スーパー1600と呼ばれる車です。車両最低重量は950kg、車両販売価格は10万USドル以下で、特殊な素材の使用は禁止されています。搭載エンジンについては、60mmΦの吸気リストリクターの装着や、最高出力発生回転数が9000回転を下回るよう設定されており、戦闘力の均一化が図られています。また、排気量2000cc未満のグループN車両および排気量2000cc未満のグループA車両のうちFIAが認めた車両もJWRCに参加できます。
2008年はWRC全15戦中、次の7戦に選手権が掛けられており、エントラントはこの内6戦にノミネートすることになります。6戦を通じて獲得したポイントで選手権が争われます。
■ 2008年FIA Junior WRC開催イベント
ラウンド |
日程 |
開催国 |
イベント |
第1戦 |
2/28〜3/2 |
メキシコ |
ラリー メキシコ |
第2戦 |
4/24〜27 |
ヨルダン |
ヨルダン ラリー WRC |
第3戦 |
5/16〜18 |
イタリア |
ラリー ド イタリア - サルディニア |
第4戦 |
7/31〜8/3 |
フィンランド |
ネステオイル ラリー フィンランド |
第5戦 |
8/15〜17 |
ドイツ |
ADAC ラリー ドイッチェランド |
第6戦 |
10/2〜5 |
スペイン |
ラリー ド エスパーニャ |
第7戦 |
10/10〜12 |
フランス |
ラリー ド フランス - ツール ド コルス |
* 2007年はヨーロッパ以外での開催がなかったため「W」が取れて「JRC」と称されていましたが、2008年はメキシコでの開催があるため、再びJWRCとして開催されます。 |